中村陽二のフランチャイズ研究
           
2003年11月29日(土)
FC独立研究講座(2)13:30〜15:00
中村 陽治

今日のテーマは「成功しているフランチャイズ本部」という課題ですが、フランチャイザーとジーの両方の立場から考えられる訳です。どのようにして、成功しているフランチャイズ本部へもっていけるか、いわゆる「ザーの立場」で如何にして成功するかという考え方ともとれますし、あるいは、成功しているフランチャイズ本部に加盟する「ジー」になるにはどうしたら良いかという見方も出来て、フランチャイザーとフランチャイズジーの両方の面から捉えられるテーマです。

今日ここにお見えになっている皆さんは、どちらかというと、「加盟して事業を興したい。独立の一つの手段としてフランチャイズに加盟したい。」という考えの方が多いと考えて、ジーの立場で、成功しているフランチャイズ本部をどう選んだら良いのかをメインにおいてお話を進めようと思います。
 如何に、安全で成功する本部を選ぶかを、フランチャイズ加盟契約時の「べからず3原則」と銘打って、特に3つに問題を絞ってジーの立場でお話させて頂きたいと思います。

ザーの立場で、成功するにはどうしたら良いのかを聞きたいと思って来た方もいらっしゃると思いますが、そういう立場の方には、また場を改めましていろいろとお話させて頂ける機会があれば、有難いと思います。今日、ジーの立場でお話しますことを、逆の立場で反対の意味で、ザーとしてどうしたら良いのかを考えて頂くのも、必ずしも無駄なことではないだろうと思いますので、ザーの方もよろしくご協力をお願いします。

ここで、経営相談というものをしておりますと、いろいろな方がお見えになります。中には、「儲けるネタは無いか。あったら教えてくれ。」というような相談もありますし、「もう物件を手配した。開業予定も決まっているが、建物の契約書に問題があると親から言われているので、どうしたらいいのか。」や「フランチャイズ契約の中身を一遍チェックして欲しい。」という非常に具体的なお話もあります。
「これから独立して事業をしていきたいが、どのように進めたら良いのか。」とか「どんなふうに考えたら良いのか。」という相談がかなりの比率を占めております。その時に、私なりに、3つの視点で対応することにしています。


1つ目は、その方自身の適性分析です。適性がその事業に向いているかどうかです。その方の性格や好み、あるいは今までいろいろな経験を積んだ中での強み、弱みがあると思います。強みで勝負をしないと競争には中々勝てないだろうと思います。家族からの支援が得られるのか、資金的にどの位の余力を持っているのか等、適正分析の視点から事業に向いているかどうかを1つの切口にしています。

2つ目は、事業の業種、業態については前にここでご説明した通りですが、業種・業態の成長性です。やりたい事業が、今後成長するのか、あるいは衰退する業種なのかというのが私の視点です。仮に衰退する業種で独立創業して首を突っ込むと、かなりの努力をしてもなかなか利益は上げられないこともありますが、これはその方の好み、性格との絡みもあります。あるいはその地域の特性に上手く合って成長するかどうかという問題もあります。こういう切口もあります。

3つ目は、そこで独立する時に、自分で経営をしていくのか、あるいはフランチャイズを利用するのかどうかという選別です。自主独立の方法を取る方もいますし、FCに加盟して「FCの力を利用して成長しよう。自分の事業をしよう。」と考える方もいます。


この3つは、はっきりこういうふうに1,2,3とはなりません。これはかなり時期的に前後します。相談する方の頭の中ではこの3つが渾然一体となっています。相談に来る方の渾然とした考え方を少し整理をして、いろいろ話をしながら相談に乗っていくのが経営相談の我々の仕事ではないだろうかということです。

例えば、「近くで非常に流行る店がある。あの商売をしたい。」とお見えになる。その方は一生懸命で、成長することよりも、「現在非常に売れて儲かっているようだ。」というのが頭の全てでした。それが、自分に合っているのか、自分でする時の資金力に合うかどうかが片隅の方に寄っています。片隅に寄っていることを引っ張り出して、YESかNOかの方向付けをしていくことになってきます。


今日、お話しますのは、1つ目、2つ目の問題は置いて、主題テーマの「成功しているフランチャイズ本部」の中で、

●ある事業をするのに自主独立が良いのか、
●フランチャイズに加盟した方が良いのか、
●フランチャイズに加盟する時にどこが良いのか、
●どんな点を注意したら良いのか

というのが、今日のテーマの中心です。他の点についても全然関係ないということありませんが、それは又別の機会にして、いろいろと皆さんと一緒に勉強をしていきたいと考えています。